世界初のミュージム・カフェが素敵!V&Aミュージアム(ヴィクトリア・アンド・アルバート博物館)

V&Aミュージアム(ヴィクトリア・アンド・アルバート博物館)は、芸術とデザインを専門分野とし、衣装類、ガラス細工、宝石など世界に類を見ないコレクションの質と内容の豊富さを誇ります。特に、ファッション関連の展示が充実しており、おしゃれ好きは必見です。

V&A ミュージアム
サウス・ケンジントンにあるV&Aミュージアム

世界初のミュージアム・カフェ

豪華な正面入口からミュージアム・ショップを抜けると、中庭にはジョン・マジェスキー・ガーデンが広がります。その中庭の奥に、1868年にV&Aデザインの一環として設けられた世界初の3つのミュージアム・カフェがあります。どの部屋も素敵な空間が広がり、ぜひ立ち寄りたい場所です。

V&A ミュージアム
お天気の良い日はたくさんの人が集う中庭

カフェテリア方式となっていて、ホットミール、サラダ、サンドイッチ、ケーキやドリンクなどをセルフサービスでオーダーします。

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スイーツの種類もたくさん
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コーヒーや紅茶だけではなく、ワインなどのアルコール類もあります

The Gamble Room(ギャンブル・ルーム)

デザイナーのJames Gamble(ジェームズ・ギャンブル)によって作られました。壁や大きな柱にはセラミックタイル、天井にはエナメルなど豪華な素材が使用されていますが、食べ物の匂いがつくことを防いだり、掃除をしやすくするために衛生面を考慮した素材でもあり、芸術性と実用性を兼ね備えた作りとなっています。また、当時の人々は火災に対する恐ろしさを十分に認識していたこともあり、防火性の高い素材が使われています。

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豪華な内装の贅沢な空間

The Poynter Room(ポインター・ルーム)

画家のEdward J.Poynter(エドワード・ポインター)が設計し、肉を焼く専用のスペースとして作られたことから、当時はグリル・ルームと呼ばれていました。ギャンブルのように、ポインターも壁に光沢のあるセラミックタイルを使用し、オランダの青いペンキで塗りました。

西洋芸術の影響を受けた豪華な『ギャンブル・ルーム』とは対照的に、この『ポインター・ルーム』は東洋の影響を受けており、特に波のパターン、花や孔雀のモチーフなどにその特徴が強く表れています。

The Morris Room(モリス・ルーム)

ビクトリア朝時代の最も有名なデザイナーの一人であるWilliam Morris(ウィリアム・モリス)が手掛けた『モリス・ルーム』は、ステンドグラスから差し込む外の光とオリーブの壁紙が調和し、まるで中世の教会のようです。当時駆け出しのデザイナーだったモリスは、友人でもあった建築家Philip Webb(フィリップ・ウェッブ)、画家Edward Burne-Jones(エドワード・バーンジョーンズ)と協力し、この部屋を作り上げました。

モリスを『モダン・デザインの父』として有名にした有機的なパターンのヒントがオリーブの枝の浮き彫りにも見られ、自然と美の共生を目指したモリスを象徴する空間が広がっています。

V&A ミュージアム
まるで中世の教会のような雰囲気

ミュージアム・ショップ

ファッション、テキスタイルや工芸品など、膨大なコレクションを誇るV&Aのミュージアム・ショップは素敵なグッズであふれています。まるで、雑貨のセレクトショップのようです。特にV&Aオリジナルのエコバッグは、キュートでお土産にもぴったりです。

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V&Aオリジナルエコバッグはお土産におすすめ

Christian Dior:Designer of Dreams(クリスチャン・ディオール、夢のクチュリエ)

V&Aミュージアムでは、『Designer of Dreams(夢のクチュリエ)』と題し、イギリスのメゾン ディオールに捧げる過去最大規模のイベントを開催しています(2019年9月1日まで)。1947年から今に至るまでのブランドの歴史、創設者であるディオールが社会に与えた影響、Yves Saint Laurent(イヴ・サン=ローラン)をはじめ彼を支えた6人のアートディレクターの足跡を辿っています。

今回のエキシビジョン限定のショップもあり、オリジナルのエコバッグ、ファッション・ショーのスケッチをベースにしたポスターなど見逃せないグッズがたくさん!

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グッズも充実

また会場外にあるコート・ヤード・カフェは、ディオールのイベントに合わせてスタイリッシュな空間に様変わりしています。

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コート・ヤード・カフェでもお茶を楽しみたい

V&Aミュージアムの収蔵品の豪華さはもちろんですが、世界初のミュージアムカフェでのんびり過ごす時間もとても贅沢。ロンドン滞在中には、何度も訪れてしまうおすすめの場所です。

  • 住所:Cromwell Road, London SW7 2RL
  • 開館時間:毎日10:00〜17:45(毎週金曜日〜22:00)
  • 休館日:12/24〜26
  • 入館料:無料(寄付金制、特別展は有料)
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