京都の美味しいパン屋さんを巡る旅

和菓子のイメージが強い京都ですが、美味しいパン屋さんが多いことをご存知でしょうか。

総務省統計局 家計調査(二人以上の世帯)の品目別都道府県庁所在市及び政令指定都市ランキング(2016年〜2018年平均)において、一世帯あたりのパン支出金額の第1位が神戸市で、第2位が京都市という結果が出ました。ちなみに、第3位は大阪市で、粉モノ文化が根付く近畿圏がトップ3を独占しています。

最新調査では、第2位であった京都ですが、2015年〜2017年の同ランキングでは堂々の1位に輝きました。この結果からも、パンを愛してやまない地域性が見てとれます。

パンの消費量が多いためか、町を歩けば、しばしばパン屋さんを見かけます。そんな激戦区の京都において、人々に愛される絶品のパン屋さんをご紹介します。

Le Petitmec(ル・プチメック)今出川店

1998年創業の同店は、外観から通称『赤メック』と呼ばれています。一歩中に入ると、そこはまるでパリにタイムスリップしたかのような雰囲気です。壁には、メッセージやサインがたくさん。赤いギンガムチェックのクロスがかけられたイートインスペースもあり、フレンチを感じながら美味しいパンを食べることができます。

Le Petitmec(ル・プチメック)今出川店

赤い外観はまるでパリのビストロ

Le Petitmec(ル・プチメック)今出川店

たくさんのサインやメッセージ

こちらの一番人気は、やっぱり『クロワッサン』。表面はサクッ、中はフワッとしていて絶品です。クロワッサンもベーシックなものだけでなく、フランスでは定番のアーモンドクリーム入りの『クロワッサン・オ・ザマンド』もおすすめ。また、ハード系のパンやタルトも充実しています。

Le Petitmec(ル・プチメック)今出川店

一番人気の『クロワッサン』

Le Petitmec(ル・プチメック)今出川店

おすすめの『クロワッサン・オ・ザマンド』

Le Petitmec(ル・プチメック)今出川店

種類が豊富なタルト

  • 住所:京都市上京区今出川通大宮西入ル元北小路町159番地
  • 電話:075−432−1444 
  • 営業時間:金〜日曜日 8:00〜18:00
  • 定休日:月~木曜日(祝日は営業)

Le Petitmec(ル・プチメック)御池店

こちらは2007年にオープンした『赤メック』の姉妹店で、シックな外観から通称『黒メック』と呼ばれています。定番のクロワッサンをはじめ、ハード系のパンも揃っています。また、ショーケースの中にはバーガー、サンドイッチがスイーツのように並べられています。お店の外にはテラス席があり、お天気の良い日は外で食べるのもおすすめです。

Le Petitmec(ル・プチメック)御池店

シックな外観の『黒メック』

Le Petitmec(ル・プチメック)御池店

ハード系のパンが充実

Le Petitmec(ル・プチメック)御池店

ショーケースに並ぶバーガーやサンドイッチ

なお、2018年3月には東京の日比谷シャンテに出店し、京都の味を東京でも楽しむことができるようになりました。なかなか京都にまで足を運べない東京のメックファンには朗報ですね。

  • 住所:京都市中京区御池衣棚通上ル下妙覚寺町186番地 ビスカリア光樹1F
  • 電話:075−212−7735
  • 営業時間:9:00〜18:00
  • 定休日:年始

Pin de Bleu(パン・ド・ブルー) 堀川今出川本店

京都のパンストリートとも呼ばれる今出川通にあり、おしゃれな外観からは想像がつきませんが、多くの種類のパンが¥120(税込)で販売されているコスパ抜群のパン屋さんです。こじんまりとした店内には、たくさんのパンを買い求めるお客さんでいつもいっぱい。クリームパン、カレーパンなど、オーソドックスなパンだけでなく、カツサンドなどの惣菜パンも、¥120(税込)。そしてなんと言っても、美味しい。冒頭で紹介した『Le Petitmec(ル・プチメック)今出川店』の近くにあることから、同店にも必ず立ち寄りたい。ちなみに、京都太泰にも姉妹店があります。

Pin de Bleu(パン・ド・ブルー) 堀川今出川本店

店内はお客さんでいっぱい

  • 住所:京都市上京区今出川通大宮東入2丁目西船橋町322
  • 電話:075−417−1007
  • 営業時間:8:00〜18:00
  • 定休日:木曜日

Boulangerie MASH kyoto(ブランジュリーまっしゅ京都)

四条烏丸からもほど近いモダンな雰囲気のパン屋さんです。ハード系のパンはじめ、和菓子のように見た目も美しく、京都の素材を生かしたパンがたくさん。塩漬け桜を練り込んだ『桜メロンぱん』、お茶の老舗である一保堂の抹茶をクッキーに練り込み丹波黒豆を包み焼き上げた『抹茶メロンぱん』、西京味噌のクッキーを柚子ジャムに乗せた『黄身餡クリームぱん』、そして一保堂の抹茶と玉露粉を練り込み、粒あんと抹茶白玉を包んだ『抹茶・玉露粉の粒あんパン』など、菓子パンにも京都を感じさせます。

Boulangerie MASH kyoto(ブランジュリーまっしゅ京都)

和洋がミックスされたモダンな雰囲気

Boulangerie MASH kyoto(ブランジュリーまっしゅ京都)

京都の素材を生かしたパンがたくさん

パンのネーミングがとてもユニーク。例えば、『黄身餡クリームぱん』には、お店の近くにある源氏物語に登場する夕顔町にちなみ、『夕顔』と名付けられていたり、『抹茶・玉露粉の粒あんパン』には、光源氏の切ない恋に想いを寄せて『藤壺』とネーミングされています。

Boulangerie MASH kyoto(ブランジュリーまっしゅ京都)

夕顔と名付けられた『黄身餡クリームぱん』(左から3列目)

朝9時頃に焼き上がるベルギー産発酵バターのクロワッサンは、大人気であっという間になくなってしまうことも。

なお、12時以降には、2Fのカフェでパンを食べることもできます。和洋がミックスされた、モダンでシックな雰囲気の店内はとても素敵。

Boulangerie MASH kyoto(ブランジュリーまっしゅ京都)

おしゃれな空間

Boulangerie MASH kyoto(ブランジュリーまっしゅ京都)

ソファ席や畳のスペースも

Boulangerie MASH kyoto(ブランジュリーまっしゅ京都)

のんびりランチをするのも贅沢

  • 住所:京都市下京区東洞院通高辻下る燈籠町568
  • 電話:075−352−0478
  • 営業時間:8:00〜19:30
  • 定休日:火・水曜日

まるき製パン所

昭和22年創業の昔ならではの懐かしいコッペパンを販売しています。朝から多くの人が同店のコッペパンを買いに訪れます。こちらの一番人気は、『ハムロール』です。マヨネーズをぬったパンに、ハムとキャベツを挟んだシンプルな組み合わせですが、素朴な味が病みつきになります。また、定番の『コロッケロール』やハムカツと千切りキャベツをオリジナルソースで和えた『カツロール』もボリューム満点でとても美味しい。そして、スイーツ系では、十勝産小豆を使用した自家製あんこが詰まった『あんぱん』もおすすめです。

まるき製パン所

昭和を感じさせる懐かしい雰囲気の店頭

まるき製パン所

たくさんの種類のコッペパンが並びます

色々な種類のコッペパンを大勢でワイワイと食べることができるので、手土産にもとても喜ばれます。

  • 住所:京都市下京区松原通猪熊西入北門前町740
  • 電話:075−821−9683
  • 営業時間:月〜土曜日 6:30〜20:00、日祝日 7:00〜14:00
  • 定休日:不定休

いかがでしたか。今回ご紹介した以外にも、京都にはパン屋さんがたくさん。京都に行ったら、マイ・ベスト・パンを見つけてみてはいかがでしょうか。

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