京都に行ったら必ず訪れたい!-老舗洋菓子店『村上開新堂』

紅葉も見頃を迎え、街全体が華やぎを増す古都京都。
寺社仏閣など歴史的遺産の見どころも多くありますが、絶対に訪れたいのが、京都で最も古い老舗洋菓子店である『村上開新堂』です。

村上開新堂

『村上開新堂』の歴史

1907年(明治40年)、京都御所からほど近い現在の地、寺町通りで創業しました。
1914年(大正3年)に行われた東京大正博覧会では金杯を受けるとともに、昭和初期にかけて、大丸呉服店(現・大丸松坂屋)の食堂の喫茶を任されるなど、人々から愛される西洋菓子店となりました。
なお、昭和初期に建てられた洋風の店舗は、表は木造漆喰の洋館、奥は日本建築という和洋折衷のモダンかつ贅沢な作りとなっています。

村上開新堂

『村上開新堂』の名品

手作りにこだわる老舗の伝統を守りながら、近年では、現在の4代目当主が『寺町バニラプリン』『マドレーヌ』を考案するなど、今の時代の新しさも加えたお菓子作りを続けています。

クッキー

職人が焼き上げた昔ながらのクッキーが隙間なく缶に敷き詰められ、手土産にもおすすめです。
チョコレートクリームサンド・モカサブレ・ココアチップなど11種類のクッキーが整然と敷き詰められている様子は、もはや芸術品。なお、クッキーは予約制なのでご注意くださいね。

ロシアケーキ

クッキーよりも柔らかい生地のロシアケーキは、ほどよい甘さとバターの風味が合わさり、素朴な味わいが絶品です。
アプリコット・レーズン・ブドウジャムサンド・ゆずジャムサンド・チョコの5種類で、お店を代表する焼き菓子です。

村上開新堂

好事福盧(こうずぶくろ)

11月〜3月の期間限定で作られている、紀州のみかんがふんだんに使われたゼリーです。素材の味が活かされていて、まるでみかんそのものを食べているよう。
なんと、大正時代から意匠登録されているロングセラーで、文豪 池波正太郎の著書『むかしの味』でも紹介されています。

『村上開新堂』カフェ

2017年3月、築90年の京町家建築をリノベートし、オープンしました。
洋菓子店の奥にひっそりとあり、北欧のヴィンテージ家具や地元の職人さんが作った器やグラスが用いられるなど、トラディショナルとモダンが融合した雰囲気のある空間が広がっています。

村上開新堂

個室は、創業者である初代 村上清太郎氏の妻が茶室として使っていたそうです。
レトロな雰囲気のアーチ窓など、当時の面影が残されています。

村上開新堂

『ロシアケーキ』『マドレーヌ』などにコーヒーや紅茶が付いた『焼き菓子セット』をはじめ、1日限定各10セットの『フォンダン・ショコラ』など、『カフェ限定スウィーツセット』があります。

同じく寺町通りに本店を構える、一保堂茶舗の極上ほうじ茶葉を使用した『ほうじ茶シフォンケーキ』は、甘さが控えめで、ほうじ茶の香りが際立ちとても美味しい。

村上開新堂

歴史と伝統を守りながら、更なる進化を続ける『村上開新堂』。
京都に行ったら必ず訪れたい名店です。

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