秋の京都へ行こう-東福寺、伏見稲荷大社のある洛南エリア

京都駅の南側にあたる洛南エリアには、東福寺や伏見稲荷大社など、紅葉シーズンにぜひ訪れたい数多くの名所があります。
また、モダンでスタイリッシュなデザイナーズ・ホテルなども増えてきており、古都京都の新たな魅力を垣間見ることができる注目のエリアです!

臨済宗大本山 東福寺

摂政関白藤原家(九条家)が、奈良の寺院である東大寺と興福寺から『東』と『福』の二文字をとり名付けられ、1236年より19年の歳月をかけて、九条家の菩提寺として大伽藍が建立されました。

東福寺

京都を代表する紅葉の名所 通天橋

本堂と開山堂を結んでかかる通天橋から眺める洗玉澗(せんぎょくかん)と呼ばれる渓谷の新緑や紅葉は絶景です。
特に、秋の紅葉シーズンに約2000本の楓が真っ赤に染まる様子は『錦の雲海』と言われ、圧巻です。

東福寺

本坊庭園(八相の庭)

昭和の名作庭家 重森三玲(しげもりみれい)氏によって、1939年に完成されました。東西南北に4つの庭を持ち、近代庭園の傑作とされています。

東福寺

東福寺

千本鳥居が圧巻の伏見稲荷大社

私たちに最も身近な神社であるお稲荷さんですが、全国に3万社あると言われ、その総本宮がここ伏見稲荷大社です。
商売繁盛、五穀豊穣をご利益として、伏見稲荷大神様が鎮座した稲荷山全体が信仰の対象になっています。

伏見稲荷大社

伏見稲荷大社

伏見稲荷大社の千本鳥居

伏見稲荷大社といえば、神秘的な千本鳥居ですよね。
江戸時代以降、願いごとが通るように、または通った御礼として鳥居を奉納する習慣が広がったと言われています。現在では、約1万基の鳥居が稲荷山の参道全体に立っています。

伏見稲荷大社

お山巡り

大神様が降臨した1周約4キロメートルの稲荷山。時間が許すようであれば、ぜひ稲荷山に登ってほしい。山頂まで朱塗りの鳥居が立ち並び、自然に囲まれた幻想的な空間が広がります。

稲荷山

標高は233メートルですが、アップダウンのある山道が続きますので、お山巡りには約2時間はみておくことをおすすめします。また、スニーカーなど歩きやすい靴、動きやすい服装はマストです。

山頂の一ノ峰までの道のりにある、四ツ辻付近では京都市内を一望できます。

稲荷山

伏見稲荷大社は24時間参拝できますが、観光客がほとんどいない早朝が絶対おすすめ!
あの千本鳥居も人影が入らず、幻想的な写真が撮影できます。

真言宗総本山 教王護国寺 東寺

東寺は平安遷都とともに建立された国立の寺院であり、唐で新しい仏教、密教を学んで帰国した弘法大師空海に託されました。
創建からおよそ1200年。1994年には世界文化遺産に登録されました。

五重塔

東寺の象徴として広く親しまれている五重塔は、826年、弘法大師空海の創建着手にはじまりますが、落雷などによって4度消失しました。現在の塔は、1644年に徳川家光の寄進によって再建された、五代目にあたります。
その高さは約55メートル、木造の建築物としては日本一の高さを誇ります。

東寺

講堂

講堂は、825年に弘法大師空海によって着工され、835年頃に完成しました。
その後、台風や地震で大破するたびに修理が重ねられてきましたが、1486年の土一揆による戦火で消失してしまいました。
1491年に再興された現在の講堂内の壇上には、大日如来を中心とする21体の仏像が安置されています。それは、弘法大師空海の密教の教えを表現する立体曼荼羅(密教浄土の世界)であり、その迫力に圧倒されます。

東寺

観智院

観智院は、真言宗の勧学院であり、現在の大学の研究室のような場所です。

東寺

見どころは、剣客宮本武蔵が描いた床の間の『鷲の図』と襖画『竹林の図』です。
『鷲の図』は、二羽の荒鷲が今にも飛びかからんとする様子が描かれており、また『竹林の図』は、竹が交差する二刀のように描かれ、二刀流武蔵の心意気が感じられます。
宮本武蔵は、一乗寺下り松の決闘で吉岡一門を打ち破った後、復讐を避けるためにここ観智院に身を隠したと言われ、その時に描いた作品が、『鷲の図』『竹林の図』と伝えられています。

東寺

なお、2019年3月26日〜6月2日まで、東京国立博物館(東京・上野)で『国宝 東寺−空海と仏像曼荼羅』特別展が開催されます。東寺に伝わる文化財の全貌を見ることができる貴重な機会となることから、必見です!

HOTEL ANTEROOM KYOTO

『HOTEL ANTEROOM KYOTO』は、専修学校として使用されていた建物をリノベーションし、2011年にオープンしました。2016年には、増床リニューアルを行い、『アート』『カルチャー』『和』の3つのキーワードをコンセプトに、京都の今を発信し続けています。

HOTEL ANTEROOM KYOTO

HOTEL ANTEROOM KYOTO

また、日本の現代アートを牽引する、彫刻家・名和晃平氏、写真家・蜷川実花氏ら8組のアーティストが手がけたコンセプトルームもあり、ギャラリー空間のような独自の世界観が表現されています。

そして、宿泊の目玉と言えるのが、1Fにある朝食レストラン『ANTEROOM MEALS』です。
アーティスティックな空間で、新鮮かつ旬な食材をふんだんに使用した、ボリューム満点の朝食を食べることができます。

HOTEL ANTEROOM KYOTO

HOTEL ANTEROOM KYOTO

THE LOWER EAST NINE HOSTEL

『THE LOWER EAST NINE HOSTEL』は、大正時代の建物をリノベーションして2015年10月にオープンした、おしゃれなホステルです。

THE LOWER EAST NINE HOSTEL

1Fには、カフェ&バーも併設されており、宿泊者以外でも利用することができます。ソファ席で本を読みながら一人でのんびり過ごしたり、テーブル席で京都観光のプランを練ったり、とても居心地の良い空間となっています。

THE LOWER EAST NINE HOSTEL

なお、自家焙煎コーヒー専門店である『WEEKENDERS COFFEE』のコーヒー豆が使用されており、美味しいコーヒーをカジュアルにいただける、おすすめのスポットです!

THE LOWER EAST NINE HOSTEL

いかがでしたか?古都京都の伝統と現代の新しさが融合して、ますます魅力あるエリアに変貌する京都・洛南。
紅葉が一層色づきを増すこれから、ぜひ足を運んでみてはいかがでしょうか。

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