没後50年 藤田 嗣治 展

「私は世界に日本人として生きたい」と願った、画家 藤田 嗣治(レオナール・フジタ)が世を去って50年。日本で生まれ、人生の約半分をフランスで暮らし、エコール・ド・パリの寵児の一人でもあった。

藤田の代名詞ともいえる「乳白色の下地」による裸婦の代表作など、見どころ満載の展覧会が東京都美術館(上野)で開催されている。

藤田嗣治

見逃せない作品がたくさん

おかっぱ頭に丸メガネをトレードマークにした自画像や、乳白色の下地の美しさが際立つ裸婦や静止画などの代表作が一堂に会している。

第一次世界大戦末期の1918年に描かれた、「二人の少女」や「花を持つ少女」(写真左)は、細長い首や無表情の顔など独特な印象の人物画を描いたモディリアーニとの親交がうかがえる作品だ。

また、1922年に描かれた「バラ」(写真右)は、乳白色の下地の美しさが際立つ作品だ。この時期に描かれた花をモチーフにした作品は、花そのものではなく、茎などの動きに焦点を当てたものが多いことが特徴だ。

1945年の終戦後、日本を離れニューヨーク滞在中に制作された「カフェ」(写真中央)は、懐かしいパリへの思いを映し出している、藤田の代表作の一つだ。その後、再びパリの地を踏んでからは、パリの古き街並みや子どもたちの絵を多く描いた。

藤田嗣治

オリジナル展覧会グッズもおすすめ

藤田嗣治

藤田の作品をモチーフにしたポストカード、クリアファイルなど定番のグッズだけではなく、しりあがり寿さんが特別に描きおろしたイラストを使用したグッズもある。「フジタ画伯とねこ」人形は、愛くるしい表情をした猫がちょこんと藤田の肩に乗っていて、とてもチャーミング。

緑あふれる自然の中にあるSTARBUCKS COFFEEへ

展覧会を堪能したら、上野恩賜公園 竹の台広場にあるスターバックス・コーヒーでぜひお茶をしたい。
店内の一部にはサクラ材が使用され、ウッディな雰囲気。台東区の職人さんが仕上げた革がソファに使われたり、文化・芸術の街ならではの空間となっている。
お天気が良い日には、テラス席で自然を感じながらお茶をするのもおすすめ。

STARBUCKS COFFEE

「没後50年 藤田 嗣治 展」は、10月8日(月・祝)まで、東京・上野の東京美術館で開催。また、10月19日(金)〜12月16日(日)には、京都国立近代美術館でも開催される。

藤田の画業の全貌を見ることができる大回顧展、ファンのみならず、必見です。

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